球根の気持ちで春を待つ

 

       引っ越してきて初めての冬。

 窓から見える雑木林の小さな空間を借景できるのは、何よりの幸せだ。

 枯れた枝が物言わず揺れる冬の午後は、木枯らしにさえ恋をした子供の頃を思い出させてくれたり物悲しかったり。

 

 そんな誰もいない2月・・・凍ったような静かな地面に水仙がしっかりと花を咲かせた。野生だろうか・・。

 

 ひとり凛と力強い水仙を見ていると、忘れていた力が湧いてくる。たぶんそれは、根気という情熱だと思う。

 

 

無性に花が恋しくなり、久しぶりに、プランツプランツに立ち寄る。もう芽が出ている球根ものを可愛い鉢に植えてもらい部屋に飾る。

 

北欧とかパリとかそんな気分。

 

映画「グリーン・カード」も思い出す。

 

 

 

 

 

 

球根がくれた元気。 

 ちょっと気分を変えて春を待つ。

 

 

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